Replitが日本に拠点、SMFLと企業向けAI開発を展開
3行でわかる
- 米Replitが日本に拠点を開設。企業向けのAI開発サービスを強める
- 三井住友ファイナンス&リースの事例で、6人で半年の作業が1人1週間に
- AIが作ったプログラムは、検査用のAIと人の技術者が確認する
米Replitは11月5日、日本に拠点を開き、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)と企業向けのAI開発を始めると発表しました。
Replitとはどんなサービスか
Replitは、ふつうの言葉で指示するとアプリを作ってくれる、ネット上の開発サービスです。プログラミングの専門知識がなくても使えます。こうした作り方は「バイブコーディング」と呼ばれます。Replitは9月に欧州向けのロンドン拠点を開いており、日本はアジア市場への足がかりという位置づけです。
SMFLが始める企業向けサービス
SMFLは、Replitを使って企業ごとにつくり込めるネット業務ソフト(SaaS)を提供すると発表しました。ふつうの業務ソフトでは対応しにくい、会社ごとの仕事のやり方に合わせるのが狙いです。現場の担当者が開発に直接加わり、言葉にしにくい経験やコツも反映できるといいます。
どれくらい早くなったか
SMFLの事例では、これまで6人で約半年かかっていた個別の作り込みを、Replitを使って1人が1週間で終えました。200以上の画面がある固定資産の会計システムの作り直しでは、要件を決めたあとの開発とテストの期間が、従来の3分の1になる見込みです。
安全と品質はどう守るか
SMFLは、自社の資産管理クラウド「assetforce」とReplitのアプリをつなぐ基盤「ADP」を作りました。データへの権限を管理し、会社が許した情報と操作だけを使える仕組みです。AIが書いたプログラムは、別の品質管理用AIが検査し、最後に人間の技術者が確認します。
Replit共同創業者でCEOのアムジャド・マサド氏は、企業が使うにはセキュリティと管理の仕組みが大事だと説明しました。会社専用のクラウド環境にReplitを入れる方法も紹介しています。
これからの予定とわからないこと
SMFLは、Replitのライセンス提供と顧客の紹介を始める準備を進めています。企業向けの研修も行い、11月27日には関連書籍「エンタープライズ バイブコーディングの衝撃」を発売する予定です。関連サービスの売上は5年で10倍にする目標です。料金と、日本での導入企業数の目標は発表されていません。
あなたへの影響・やること
- 会社員や個人の方は、今のところ特にすることはありません。企業向けの動きです
- 業務ソフトの作り込みに悩む会社は、SMFLのライセンス提供や研修の案内を待つ
- AIが作ったプログラムを使うときは、検査と人の確認が入っているか確かめる
