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Google、裏口入りTVボックス130万台の乗っ取りを阻止

家電・ガジェット11月5日(木)の号出典:ITmedia PC USER

3行でわかる

  1. 中国メーカーが出荷前に裏口を仕込んだTVボックス130万台超を、Googleが止めた
  2. 裏口はアプリを消しても復活し、持ち主の回線が犯罪に使われた恐れがある
  3. 名前の知らない安いボックスを使っている人は、使い続けるか見直したい

Googleは11月2日(米国時間)、中国メーカーが出荷前に裏口を仕込んだTVボックス130万台以上の乗っ取りを止めたと発表しました。警察庁も協力しました。

何が起きたのか

「XCPE」と呼ばれる裏口プログラムが、テレビにつないで動画配信を見るAndroid TVボックスなどに入っていました。Googleは、この裏口を操る遠隔操作用のサーバーやドメインを、法的措置で止めました。警察庁のほか、LumenやHUMAN Security、Plume、Synthient、TrendAIが協力しています。

仕掛けたのは作った会社

Googleは、中国・深圳のVideostrong Technologyが裏口を作り、運用していたと高い確度で判断しています。複数の機種とブランドで何年も見つかったため、社員の暴走や作りのミスではないという見方です。同社は乗っ取った機器を使う権利を、犯罪グループに売っていました。

Googleは同社との関係を断ちました。Google認定のAndroid機器を作ることと、認定メーカーにソフトを提供することも、同社と今後の関連会社に禁じています。

裏口の動きと悪用のされ方

裏口はボックスの基本ソフトの領域に最初から入っていて、アプリとして消しても再起動で復活します。ウイルス対策機能のGoogle Play Protectを止め、ほかのアプリをこっそり入れることもできました。画面の撮影やキー入力の送信もできたと、BleepingComputerとThe Hacker Newsは伝えています。

犯罪グループの使い方は主に2つです。1つは広告詐欺で、見えない画面で広告を表示・クリックし、広告主からお金を取ります。もう1つは「住宅プロキシ」で、他人の家のネット回線を踏み台にし、その地域の家庭からのアクセスに見せかけます。

日本の家庭への影響

ITmedia PC USERによると、感染は200以上の国と地域に広がっています。TrendAIは6月3日から10月1日の間に、206機種で147万2554台の感染を数えました。The Hacker Newsは、日本は感染が多い国の一覧に入っていないと伝えています。ただ、日本の家庭の回線も同じ手口で悪用される恐れがあります。

総務省は2026年3月に、「有料放送が無料で見られる」とうたう安い機器が、攻撃の中継に使われうると注意していました。今回は機器を作った会社自身が裏口を入れていた点が、これまでと違います。

すでに使っている人の対処

今回の遮断で、裏口そのものが機器から消えたわけではありません。Plumeは、ほかの裏口が入った恐れもあるため、工場出荷状態への初期化を勧めています。ただ、初期化で裏口が消えるかは明らかにされていません。Synthientは、感染した機器を捨てるよう勧めています。ネットから外せば、悪用は止められるとBleepingComputerは伝えています。

Googleが遮断で切り離せるとみる機器は、ほかの経路で感染した分を含め、1000万台以上です。遠隔医療用の機器、カラオケ機、電子看板にも感染が見つかっています。

130万台以上乗っ取られたボックス
147万2554台TrendAIが数えた感染
1000万台以上切り離せる感染機器

あなたへの影響・やること

  • 名前を知らないメーカーの安いAndroid TVボックスや、有料放送が無料になるとうたう機器を使っている人は、ネットから外すか買い替えを考える
  • 機器のメーカー名と型番を確かめ、Android TVの公式サイトのパートナー一覧にあるメーカーか調べる
  • アプリを消すだけでは直らないので、初期化しても安心とは言い切れない。不安なら捨てて新しく買う
  • これから買うなら、値段だけで選ばず、信頼できるメーカーの製品にする

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