OpenAI、ロボットでデータセンターを建てる構想
3行でわかる
- OpenAIがロボット事業の力をデータセンター建設に向ける構想を語った
- アルトマン氏は「手の届くところ」と述べたが、時期や設計は未発表
- 今すぐ使い方が変わる話ではなく、実現するかも決まっていない
OpenAIのサム・アルトマンCEOは、10月29日に公開された対談で、ロボットにデータセンターを建てさせる構想を語りました。
どんな構想か
アルトマン氏は、決済大手Stripe共同創業者のジョン・コリソン氏のポッドキャスト「Cheeky Pint」に出ました。AIがロボットを操って工場を動かし、タービンや太陽光パネルを作り、データセンターまで建てる。この未来を「手の届くところ」と呼び、「自己複製するデータセンター」と名付けています。狙いは、とても安い計算資源を大量に手に入れることです。
背景にある「AIがAIを作る」話
RSI(再帰的自己改善)とは、AIが次世代のAIの研究開発に加わり、その成果でさらに高性能なAIを作る仕組みです。アルトマン氏は、この話題はよく語られる一方、計算資源を作る物理的な仕組みにAIを使う話は少ないと述べました。
ITmedia ビジネスオンラインに載ったエクサウィザーズ「AI新聞」の記事は、半導体や電力が足りなければAIの進化は止まると指摘します。筆者は、この構想をその壁を越える試みと位置づけています。
OpenAIの準備状況
アルトマン氏によると、OpenAIは独自の半導体をすでに作り、電力あたりの賢さで良い性能が出ています。自社でデータセンターを建てる方法も学んでいる最中です。TokenPostは、OpenAIが別に進める人型ロボットの試作機の披露が2027年に予定されていると伝えています。
実現までのハードル
コリソン氏が、足りないのは作業員ではなく許可や部品ではないかと尋ねました。アルトマン氏は、ロボットが部品をもっと作れるので、長い時間をかけて解決すると答えています。導入の日付、ロボットの設計、具体的な作業内容は示されていません。
AIの評価会社Vals AIのラヤン・クリシュナン氏は、10月26日の対談で、半導体とエネルギーには大きな資源の制約が残ると述べました。同社が作る「RSI Index」は、AIが次世代AIの開発をどこまで自動化できるかを測る指標で、今後は半導体の設計なども評価に加える考えです。
コストの目安
アルトマン氏は、AI用の電力設備1ギガワット分を建て、5年動かすのに700億ドルかかると見ています。200億ドルになれば「ずっとうれしい」と話しました。TNWは、この数字を確認できていないとしています。
あなたへの影響・やること
- ChatGPTなどを使う人:今すぐ変わることはありません。時期も設計も示されておらず、構想の段階です
- ニュースを読むとき:「手の届くところ」はアルトマン氏本人の見方です。日程が示されていないため、実現するかはまだわかりません
- 次に確認すること:OpenAIが人型ロボットの試作機を披露するとされる2027年の発表
