OpenAIのアルトマン氏、PCの大量メモリー搭載を批判
3行でわかる
- OpenAIのアルトマンCEOが、メモリー不足の今は個人PCに大量のメモリーを積むべきでないと発言
- 理由は、PCのメモリーが使われる時間は5%ほどだから。クラウドに集めるべきだという主張
- 「OpenAIの事業に都合がよい」との批判も。供給難は2027〜2028年まで続くとの見方
OpenAIのアルトマンCEOは、個人のパソコンに大量のメモリーを積むのは「とてもひどい」使い方だと話しました。
アルトマン氏の発言内容
アルトマン氏は、決済会社Stripeのネット番組「Cheeky Pint」で語りました。10月30日ごろから、各国のメディアが伝えています。世界的にメモリー(DRAM)が足りない今、個人のパソコンに大量に積むのはよくないという内容です。
手元のパソコンで自前のAIを動かす「ローカル推論」を進める動きにも否定的です。公開されたAIを個人の機器で動かせば解決するという考えを退けました。
理由は「使われていない」
理由は、各自のパソコンのメモリーが使われている時間は5%ほどにすぎない、という見方です。限られた供給なら、クラウド(ネット上の共用の計算設備)に集めて使い切るほうがよい、と主張しました。
5%はアルトマン氏本人の見積もりです。どれだけのメモリーが実際に遊んでいるのか、データセンターに回すとどれだけ得なのかを示す数字は、示されていません。
メディアや研究者の批判
Notebookcheckは、AI以外にもメモリーが必要な理由を見落としていると指摘しました。ゲームや日常のソフト、複数作業などです。OpenAIはAIをデータセンター経由で課金して提供する会社で、この主張は事業に都合がよいとも書いています。
PC Gamerは、メモリー不足を招いた一因がOpenAI自身なのに、不満を言うのは皮肉だと書きました。所有でなく借りるしかなくなるのでは、と懸念する研究者の声も紹介されています。
メモリー不足の背景と見通し
AI向けのデータセンターがメモリーを大量に買い込み、DRAMが高くなり、パソコン向けが品薄になっています。アルトマン氏は、メモリーや画像処理チップの価格は、市場にまかせても落ち着かないとも述べました。
一部の報道では、メモリーメーカーのMicronが2027〜2028年も供給が厳しいと見ています。大手メーカーも、不足がすぐ終わるとは見ていません。値上がりや品薄は、長引くかもしれません。
あなたへの影響・やること
- パソコンやスマホの買い替えを考えているなら、値上がりや品薄が続くかもしれないので、時期と予算を早めに決める
- 「5%しか使っていない」はアルトマン氏本人の見積もりで、検証された数字ではない
- OpenAIはクラウドでAIを売る会社なので、今回の発言は同社の事業に都合がよい面もあると踏まえて受け止める
