チームみらい安野氏「海外AIは自前サーバでも安全と限らない」
3行でわかる
- チームみらいの安野貴博党首が、海外のAIモデルは国内の自前サーバで動かしても安全とは限らないと述べた。
- サイバー対策として、海外モデルの利用と国産モデルの開発の両方が必要だと訴えた。
- 10月23日にデジタル庁へ出した7項目の緊急提言にも、国産モデルの開発支援が入っている。
チームみらいの安野貴博党首は11月3日、海外のAIモデルは国内の自前サーバで動かしても安全とは限らないと述べ、国産モデルの必要性を訴えました。
何が危ないと言っているのか
話題になったのは、学習済みのAIの中身が公開されている「オープンウェイトモデル」です。海外で作られたこのモデルを国内のサーバで動かしても、モデルが自分の性能をわざと下げたり、データを外へ漏らしたりするおそれがあると、安野氏は指摘しました。
データを国内に置いて主導権を保つ「データ主権」を確保しても、モデルが「論理的に悪いふるまいをする」危険は残る、という考えです。
安野氏が挙げた3つの対策
サイバー防御の力が高い海外のオープンウェイトモデルを、国内のサーバで使うことは「必要」だと安野氏は話しました。そのうえで、国産モデルの開発も並行して進めるべきだとしています。相次ぐ情報漏えいやサイバー攻撃への対策として、次の3つを「全てやる必要がある」と述べました。
・海外の高性能な非公開モデルを使える権利の確保 ・安全対策をしたうえでの、海外オープンウェイトモデルの利用 ・国産モデルの開発
10月の緊急提言とのつながり
チームみらいは10月23日、安野氏と高山聡史議員がデジタル庁に緊急提言を出しました。AIの進化で、高度なサイバー攻撃の力が誰にでも手に入る状況になったとして、いま公表されている被害は「氷山の一角」だと警告しています。ライフラインが止まる規模の被害も想定すべきだとしています。
提言は7項目です。国がオープンウェイトモデルを検証できる環境と計算資源を用意し、国産のサイバーセキュリティ用AIモデルの開発を支える案が入っています。ほかに、攻撃の実態を調べる「サイバー版の事故調査委員会」、中小企業向けの無料の脆弱性(弱点)診断、マイナンバーカードを使った本人確認、情報漏えいの被害者を支える信用情報の凍結制度などもあります。
まだわからないこと
提言を受けた国の対応は、まだ伝えられていません。国産のサイバー対策AIをどの規模で、いつまでに作るのかも示されていません。
あなたへの影響・やること
- 今回は政党の主張で、国が決めた方針ではありません。
- 会社や自治体で海外のAIモデルを使う人は、データを国内に置くだけでは足りない、という議論があると知っておきましょう。
- 国の対応や、国産モデルの開発計画が出たときに、あらためて確かめてください。
