OpenAI、脆弱性の報奨金を最大17万2000ドルに引き上げ
3行でわかる
- OpenAIが、製品の欠陥を見つけた外部の研究者に払う報奨金を、重大なものでは4倍超に増やしました。
- 中核製品の重大な欠陥は最大3万ドル、特別に重大なら最大17万2000ドルです。
- 近く、社外の専門会社と一緒に弱点を洗い出す集中対策を行います。利用者がやることはありません。
OpenAIは11月2日(米国時間)、脆弱性を報告する外部の専門家への報奨金を上げ、社外と組む集中対策も準備すると発表しました。
報奨金はいくらになったか
ChatGPT・Codex・API基盤の3つの中核製品で、重大な欠陥を報告した人には最大3万ドルが払われます。特別に重大な欠陥の基本額は10万ドルで、ボーナスを加えると最大で約17万2000ドルです。OpenAIは、軽いものから重大なものまでの報奨金の中間値が、平均で4倍以上になったと説明しています。
新しい金額は、まだ報奨金が決まっていない報告にも使われます。aicybrによると、発表前の30日間に払った分は、差額が上乗せされることがあります。以前の上限額は公表されていません。
17万2000ドルの計算
OpenAIが示した例では、基本額の10万ドルに3つの係数をかけます。報告の質が1.15、優先キャンペーンが1.30、実績のある報告者への割増が1.15で、合計は約17万1925ドルです。これを丸めて17万2000ドルとしています。いずれも例であり、支払いを約束するものではないとされています。
社外と組む集中対策
次の集中対策には、セキュリティ会社のCathedral Systemsが加わります。外部の研究者がOpenAIのAIモデルを使い、社内チームと一緒に守りを破る試みを行い、修正も確かめます。開始時期と期間、調べる対象は発表されていません。
前回は、製品を作る技術者の25%がこの作業にあたりました。Codex(OpenAIのコード作成AI)で報告を調べ、隔離した環境で再現し、修正案を作りました。TechcityAuthorityによると、OpenAIは参加者を250人以上、対象を100以上の領域と説明しています。
前回の反省と今後
Cyber Security Newsによると、前回は同じ内容の報告が重なって確認が遅れ、危険度の付け方もばらつきました。修正が取り込まれても、動いているすべてのシステムに届くとは限らない点も課題でした。最終判断は人が行う方針です。
OpenAIは、前回の設計図と教訓を、企業や政府の防御担当者に公開するとしています。また、セキュリティ製品「Daybreak」の利用者に最高性能のモデルを提供し、重要インフラを守る組織には、6カ月で10億ドル分の割引利用を約束しました。
あなたへの影響・やること
- ChatGPTやCodexを使う人は、今のところ特にすることはありません。利用者に求める操作は発表されていません。
- 欠陥を見つけた人は、ソフトの脆弱性はSecurity Bug Bounty、AIの悪用はSafety Bug Bountyに報告します。
- 企業のセキュリティ担当者は、OpenAIが公開予定の設計図と教訓を、自社の守りの見直しに使えます。
