ジャパネットがシステム部門を新会社化、AIツールなど外販
3行でわかる
- ジャパネットがシステム・AI開発部門を独立させ、新会社を作った
- 11月1日設立、資本金1000万円。J1・J2クラブの57.5%が使う仕組みも外販
- 企業向けの話で、個人の店がすぐ使えるものではない
ジャパネットホールディングスは11月2日、システムとAIの開発部門を独立させた新会社「J-SMART GRIT」の設立を発表しました。

新会社の中身
J-SMART GRIT(ジェイスマートグリット)は11月1日に設立されました。本社は福岡市で、資本金は1000万円です。事業は、システムの開発と保守、自社製品やSaaS(月額などで使うネット上のソフト)、ITインフラ、エンジニアの育成です。
社長は立石有太郎氏です。ネットショップ担当者フォーラムによると、立石氏はジャパネットの取締役で、グループのコールセンター会社を率いてきた人物です。社名の「Smart」は現場の課題に向き合う姿勢、「Grit」は成果が出るまで改善をやり切る姿勢を表すと、同社は説明しています。
売り出す3つの分野
1つ目はスポーツ向けの「FANBRIDGE」です。チケットの販売と管理、キャッシュレス決済、スタジアム内のモバイル注文をまとめて扱います。ジャパネットによると、J1・J2クラブでの導入シェアは57.5%です。
2つ目は業務を楽にするAIです。新人オペレーターがAI相手に電話応対を練習するツールは、社内で年間約2400時間の教育の手間を減らしたといいます。長崎スタジアムシティの質問に答えるチャットボットや、紙の申込書を電子化するAI-OCR(文字読み取り)もあります。3つ目は、自社の運用実績をもとにしたSaaSと、導入後の定着支援です。
なぜ外に売るのか
ジャパネットは、通販の受注、コールセンター、物流倉庫の出荷、クルーズ、BS放送、スタジアム運営といった現場で自社システムを作ってきました。使う側の立場で課題を解決してきたことが最大の強みだと、同社は説明しています。
現場の声をすぐ画面に反映する改善の速さも売りにします。これまでの社内向けの経験を、社外の企業にも広げる狙いです。
個人の店に関係はあるか
今回の対象は、スタジアム運営会社やコールセンターを持つ企業です。料金や提供開始の時期は発表されていません。個人の出品者や小さなネットショップが、今すぐ契約するような話ではありません。
ただ、問い合わせに24時間自動で答えるチャットボットや、紙の書類を読み取るAI-OCRは、規模の小さな店にも役立つ分野です。将来、小さな会社向けのプランが出るかは、現時点ではわかっていません。
あなたへの影響・やること
- 個人の出品者・小さなショップは、今のところ特にすることはありません
- 自分の店で問い合わせ対応や書類の入力に時間がかかっているなら、同様のAIツールが増えていると知っておく
- 料金や提供開始の時期は未発表のため、続報が出たら公式の案内で確かめる

