ACROVEが占いのザッパラスを買収、ECデータと組み合わせ
3行でわかる
- EC支援のACROVEが、占いサービスのザッパラスを買収した
- 10月31日付で完全子会社に。ACROVEのEC企業買収は18件目
- 広告や値引きに頼らない集客が狙い。個人の店は今すぐの影響なし
EC支援会社のACROVEは、占いサービスのザッパラスの全株式を取得し、10月31日付で完全子会社にしました。
何が決まったのか
ACROVEは、ネットショップの売上づくりを手伝う事業と、ブランドを買って育てる事業を持つ会社です。後者は「ECロールアップ事業」と呼ばれ、今回のザッパラスは18件目の買収にあたります。ネットショップ担当者フォーラムによると、取得額は報じられていません。
ザッパラスとあわせて、グループ会社のcocoloniとコンコースもACROVEの傘下に入ります。親会社が変わっても、経営体制やサービスの運営、取引の条件は変わらない見通しです。
ザッパラスはどんな会社か
ザッパラスは、100を超える占いコンテンツを持つ会社です。チャットや電話で占ってもらえるサービスのほか、他社に占いのコンテンツやAPI(ソフト同士をつなぐ仕組み)も提供しています。同社の社長によると、占いの事業は20年以上続いています。
買収の狙い
ACROVEは、ネット通販が抱える悩みとして、客を集める費用の上昇、競争の激化、リピート購入の難しさを挙げています。そこで、自社が持つ購入データと占いの内容を組み合わせ、広告や値引きに頼りすぎない客との接点を作る考えです。
購入履歴のような客観的なデータに、占いが持つ気持ちへの訴えを重ね、ブランドへの愛着や再訪、リピート購入につなげたいといいます。ACROVEのEC支援サービスと、自社で持つブランドの販促で試す予定です。
両社トップの話
ザッパラスの溝上雅俊社長は、AIの時代に必要なのは、わかるデータと、客の気持ちに寄り添う共感の両方だと話しています。ACROVEの荒井俊亮社長は、価格競争や広告の運用だけでは育たないため、客と深くつながる必要があると述べました。世代を問わず親しまれる占いが、新しい体験を生むことに期待を示しています。
小さなショップにとっては
今回の対象はEC支援会社と占い会社で、個人の出品者や小さなショップが何かを求められる話ではありません。具体的な新サービスの内容や開始時期も、まだ示されていません。
ただ、広告費が上がり、リピートが取りにくいという悩みは、小さな店にも共通します。データだけでなく、読み物や相性診断のような楽しみで客と会う方法は、規模を問わず参考になるかもしれません。
あなたへの影響・やること
- 個人の出品者・小さなショップは、今のところ特にすることはありません
- ザッパラスの占いサービスを使っている人は、運営やサービスは変わらない見通しだと知っておく
- 自分の店でも、広告や値引き以外に客と会う方法(メール、読み物、診断など)を考えてみる


