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Kimi K3.1 Pro、重みを無償公開。商用利用も可

AI11月6日(金)の号出典:PC Watch

3行でわかる

  1. 中国のMoonshot AIが、高性能AI「Kimi K3.1 Pro」の中身(重み)を無償で公開
  2. 総パラメーター2.8兆で、コード作業の試験では米社の最上位に迫る
  3. 商用利用も原則できるが、大きく稼ぐ事業者には条件がある

中国のMoonshot AIは11月5日(中国時間)、AI「Kimi K3.1 Pro」の重みを無償で公開しました。10月23日に発表したモデルです。

どんなAIか

重みとは、AIの頭脳にあたる大きなデータです。公開されると、自社のコンピューターに置いて動かしたり、手を加えたりできます。

Kimi K3.1 Proは、7月に出た「Kimi K3」に追加の学習をしたモデルです。総パラメーター(AIの規模を表す数)は2.8兆で、実際に動く部分は1040億です。一度に扱える文章量は100万トークンで、文字と画像を入力できます。

得意なことと成績

得意なのは、人に代わって作業を進める「エージェント」の仕事です。プログラミングや3Dの制作、金融の調査などが挙げられています。Unity、Unreal Engine、Godotといったゲーム開発ソフトとも連携します。

PC Watchによると、コマンド操作でプログラムを書く試験「Terminal-Bench 4.0」で65.7%でした。OpenAIのGPT-6 Astraの58.2%は上回りました。AnthropicのClaude Opus 5.5の66.4%には届きません。3D形状をコードで再現する試験では、92.7%でした。

商用利用の条件

専用のライセンスで、利用、改変、再配布、販売が無料でできます。商用利用も原則できます。

条件が付くのは大きな事業者です。他社にAIの利用サービスを貸す事業で、グループの売上が12カ月で2000万ドルを超えると、別の契約が必要です。利用者が月1億人を超えるか、月の売上が2000万ドルを超える製品は、画面に「Kimi K3.1-Pro」と表示します。自社内だけで使う場合は、これらの条件の対象外です。

安全面と料金

Moonshot AIは、サイバー攻撃に使われにくくするため、関連データを学習から除きました。脆弱性を見つけて攻撃コードを作る社内試験の正答率は、除く前の90.5%から81.0%に下がりました。同社は、攻撃面の能力は3カ月以上前の最上位の商用AIより低いと説明しています。

公開より前から、Kimiのアプリや開発者向けのAPIで使えます。海外メディアによると、API料金は入力100万トークンで2ドル、出力で10ドルです。日本での提供や日本語の性能は、発表されていません。

2.8兆総パラメーター数
65.7%コード試験の成績
2000万ドル別契約が要る売上の目安

あなたへの影響・やること

  • ふつうの個人が手元で動かすのは難しい。必要な計算機が大きすぎるため、Kimiのアプリで試すのが現実的。
  • 開発者や企業は、自社内の利用なら条件が緩い点を確認する。
  • 他社にAIサービスとして貸す事業者は、売上2000万ドルを超える前に契約の要否を調べる。
  • 日本語の性能は未発表のため、業務で使う前に自分の用途で試す。

もとになった記事・発表

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